右手首骨折(橈骨遠位端骨折)と現在に至る日常生活6

【右手首を骨折してから現在に至る日常生活 第6弾】

5ヶ月以上経った現在も、鮮明に思い浮かぶことができる、2021年12月26日の日曜日に右手首を骨折してからの経緯、第6弾は、2022年1月27日に漸くギプスが取れて、リハビリを開始してからのことです。

第1弾(右手首を骨折した経緯と救急外来へ掛かる)はこちら
第2弾(改めて整形外科を受診・診察結果)はこちら
第3弾(初めての大手術)はこちら
第4弾(2021年年末~2022年年始)はこちら
第5弾(ギプスが取れる)はこちら

昨年、年末に右手首を手術した後は、腫れが出るためギプスで固められず、右手首がブラブラのまま、不安な年末年始を過ごし、新年明けて最初の診察で漸くギプスで右手首を固めてもらい、安心していました。
が、ギプスで固めて3週間もすると、動きが制限され、右手のあらゆる筋力、筋肉が落ちて来たせいか、今度は逆にギプスが鬱陶しく感じる始末。ギプスが取れる日の数日前は、本当に気が狂いそうなくらいでした。
そして漸く2022年1月27日にギプスが取れ、その一週間後から、いよいよリハビリ開始。
その模様をお伝えします。

2022年2月3日 リハビリ開始

まだ自分で車の運転はできないので、妻の運転で病院へ。
受け付けを済ませ、リハビリ科へ。

昨年の年末に手術して退院する時と年明けてギプスした時に、理学療法士さんから“なるべく指を動かす様にしてください”と言われ、これもリハビリの一環なんだ、と思いつつ常に指を動かすことを心掛けて動かしていたものの、いざ、ギプスが取れて指と手を動かしてみると……。

各指の第2関節から前腕までパンパンに腫れていたせいもあったかもしれないが、各指の第1関節しか動かせない。
手を握る(グー)なんてもってのほか。チョキもできない。辛うじて手のひらを広げられる(パー)だけ。しかも、力が入れられず、しっかりと広げられない。パーというよりはグーから軽く指が開いた状態。
力を入れて、グー、チョキ、パーをしようにも、力が入らず、ブルブル震える始末。

手首自体も動かすのが怖いせいもあったかもしれないが、パンパンに腫れていて、動かしたつもりでも動いているように思えない。
手首を捻るなんてもってのほか。脇を締めて“頂戴”(手のひらを返す)すらできない。(肘を伸ばした状態ならできます。)

※手のパンパン状態を写真で紹介できればいいのですが、撮り忘れて紹介できず残念です。(もう、それどころでなかった心中をお察しください。)

こんな状態から、いざ、リハビリ開始。
これからリハビリを担当して頂く理学療法士さんと顔合わせ。
挨拶を交わして、今まで撮ったレントゲン写真やCTの画像を見ながら、どんなリハビリをして行くのか、説明を受ける。

この日、初めてのリハビリは、指や手首を動かす、というよりもパンパンに腫れた指の第2関節から手首、前腕を理学療法士が擦ってくださって、血行を良くする様なマッサージを受けた感じです。

このパンパンに腫れている状態(浮腫)は、なかなか腫れが引かない、とのこと。
指や手首が動くようになって、血行が良くなれば段々と腫れが引いてくるでしょう、とのこと。
やはり、先は長そう。

来週のリハビリの予約をして、このまま帰宅できるかと思いきや、理学療法士さんが「整形外科に寄って行ってください。」とのこと。
“何で?”と思っていたら、私の思っていることを察した理学療法士さん曰く、リハビリを受けるのも治療の一環で、ちゃんと整形外科の担当の先生の診察が必要、とのこと。

納得して整形外科の受け付けへ行き、しばし待つ。
程なくして診察室に呼ばれ、先生に受付票を渡して、私が椅子に座ろうとする前に、担当の先生が「リハビリは終わりましたか?」、次いで私が「はい。」と答える。すぐさま先生が受付票にチェックして「はい、結構です。」と言いながら受付票を私に返す。

“これで終わり?”
唖然として診察室を出る。
この間、1分いや30秒も掛かっていない。
思わず苦笑いする。

会計を済ませて領収書を見ると、しっかりとリハビリと整形外科の診察代を取られていました。

2022年2月10日 2回目のリハビリ

リハビリを開始してから、家や会社でなるべく指や手首を動かすことを意識し、腫れている指や前腕のマッサージを行ったお蔭か、少し腫れが引いた気がする。
でも傍から見ればまだパンパンに腫れている。

この日のリハビリも、担当の理学療法士さんに、先ず指と前腕の腫れている部分を前回と同様にマッサージして頂き、その後、指1本1本と手首の動きを確認して頂きました。

指は曲げたり伸ばしたりしても痛くはない。
しかし、特に小指と親指の動きがかなり悪い。筋が強張って硬い感じ。
手首は前後に動かす(と言ってもあまり動かないが)には痛みはないが、捻ると痛い。

理学療法士さん曰く、「ギプスをしていたせいで、指の第2関節から前腕の前部分まで固められていて動かせず、筋(腱)がかなり硬くなっています。」とのこと。
そのため、「右手だけで動かそうとしても限界があるので、健手である左手で補助して、指を曲げたり伸ばしたり、手首も痛みが出ない程度に前後に曲げ伸ばししてください。」との指導を受けました。
手首の骨はもう、くっついていて心配する必要はないのだろうけど、正直、動かすのはまだ怖い気持ちが先立つ。

そして、理学療法士さんが手首の曲げられる角度を分度器みたいなので計り、その後、握力計を持って来て左右の握力を計る。
右手は力いっぱい握ったつもりでも、全く握れずに記録は、4kg。
握力なんて無いに等しい。かなりの衝撃というか、ショックを受けました。
右手首を骨折してからギプスが取れるまで約1カ月、指から前腕を動かせなかっただけで握力がこれほど落ちるとは……。

リハビリを終えて、この日は整形外科のちゃんとした診察があり、診察前にレントゲンを撮る指示があったため、レントゲン撮影へ。レントゲンを撮りおわってから整形外科の受け付けへ。
暫く待って診察室へ呼ばれ、撮影したレントゲン写真を見ながら診察。
素人の目ではさっぱり分からないが、骨のくっつき具合は順調の様。

2022年2月10日 1.手の甲から撮影
2022年2月10日 2.手首を立てて親指側から撮影
2022年2月10日 3.手の甲から親指側をちょっと起こして撮影
2022年2月10日 4.手の甲から親指側を3.よりもう少し起こして撮影


この日から会社、通勤電車の中、自宅で健手の左手で補助して指と手首の曲げ伸ばしを行う。
風呂の中で行うとお湯で筋(腱)が柔らかくなり、一層効果がありそう、と思い付き入念に行う。
普段は風呂に入って出るまでは15分くらいなのだが、この日から30分以上になった。

体のことなので、今日明日に直ぐに効果が顕れるわけではないが、地道にやるしかない。

2022年2月17日 3回目のリハビリ

週一でリハビリに通院しているが、まだ2回しか通院していなくて、家でも風呂に入りながら指や前腕のマッサージを行いつつ、指や手を動かす様にしているが、状態は劇的には良くならない。

何せ、指から前腕前部の腫れが、少しは引いた気がするが、傍から見れば、まだどす黒くてパンパンに腫れている。
そのため指や手首は、まだまだ思う様に動かせない。

でも、会社や自宅のパソコンのキーボードやマウスの操作は、万全ではないがそこそこ操作できる様になって来た。
しかし、握力がなくて指にも力が入らず、筆記と箸を使うのは、まだ万全でなく、箸は左手で持って食べている。
仕事上のメモを取るにしても、利き手の右手で字を書くのはまだ無理なので、どうしても必要なメモは左手で書いているが、どうしても時間が掛かり、しかもミミズが這った様な拙い字……。(笑)
終いには、メモする内容を頑張って覚えて、パソコンの”メモ帳”アプリやWORDでメモ内容を入力する様に。確かにこっちの方が早い。お蔭で記憶力も増したかな?

やはり、元通りにとは言わないにしても、そこそこ回復するまでに時間が掛かることを改めて覚悟する。

この日のリハビリでは、握力の回復を目指す指導を受ける。
握るのに一番、力が要るというか必要なのは小指だそう。
柔道の選手が柔道着の襟や袖を掴むのに、小指からグッと握り込んで掴む様に……。
そして指で握り込むのではなく、手のひらの中心で物を包むように握り込むのがコツだそう。
そのために硬いボールや柔らかいボールでも大きいのはダメで、お手玉が一番良いそう。

ということで、リハビリ室にあるお手玉で練習というかリハビリ指導。お手玉を手のひらの中心に置いて、小指から握り込んでいくとお手玉の中に入っている粒々(小豆?)が、キュっと締まって握る力が入る。
なるほど、これは握力回復に良さそう。

家に子供たちが小さい頃に使っていたお手玉がどこかにあった気が……。
家に帰ってから、子供達がおもちゃをしまっていた所の目途を付けて探したら、直ぐに見つかりました。

お手玉は普通2個以上はセットであるものだが、我が家には1つしかありませんでした。
お手玉を手のひらに載せて小指側から握り込む。

早速、理学療法士さんから指導を受けた様に、小指側から握り込んでみる。
なるほど、家にあったお手玉でも、握力はないが、しっかりと握り込むことができる。

リハビリといっても、指を動かすこと、腫れているところをマッサージ、手術痕が癒着して固いので、ここをほぐすなど、色々とやることがあって、大変。

とりあえず、握力を取り戻すべく、お手玉の握込みに励む。

2022年2月24日 4回目のリハビリ

家や会社で、また、通勤電車に乗っている時にも、右手の腫れた箇所のマッサージや、指や手首を動かすことを心掛けたお蔭か、かなり腫れが引いて来ました。

ギプスが取れて約1カ月が経つ。
パンパンに腫れていて、指や手の甲の(しわ)や血管が見えなかったのが、(ようや)く見える様になって来ました。
各指の第二関節なんて、ほとんど曲げることができなかったのに、徐々に曲げられる様になって来ました。

でも、肝心の手首は、まだ腫れていて更に手の甲から前腕に掛かる腱が硬く突っ張る感じで、手首をあまり曲げることができない。

そして、尺骨(足の踝みたいなところ=手首の外側の丸いところ)が痛い。
引き戸を引いたり、ドアノブを回そうとするとかなり痛む。

こんな状態で4回目のリハビリ。
リハビリをする前に理学療法士さんが右手と指の状態を確認して「かなり指の動きが良くなって来ましたね。」との言葉。思わず嬉しくなる。

この日のリハビリは、指がかなり動く様になったので、指の曲げ伸ばしを主に行う。曲がる様になったというものの、まだ筋が強張っていて柔らかく曲げ伸ばしすることはできない。

リハビリをもう一つ、言葉では表現しにくいのですが、平らな所で指を外に向けて手のひらを置いて、肘を伸ばして手首を曲げる、というか肩を横に突き出して体重を掛けて行くリハビリ。
そしてもう一つ、指を前に向けて手のひらを置いて、これも肘を伸ばして手首を曲げる、というか肩を前方に突き出して体重を掛けて行くリハビリ。

どちらも手のひらを置くだけで痛いのに、体重なんか掛けられない。
理学療法士さん曰く、家でも痛くならない程度にゆっくりやってください、とのこと。

これも風呂の中でやった方が良いかと思い、この日から風呂の中に入って、指の強張りをほぐすマッサージをした後、手首を浴槽の底に置いて、肘を伸ばして手首を曲げるリハビリを行う。

浴槽は横に広くないので、指を外側に向けるリハビリはできず、指を前に向けるリハビリのみ。
お湯で筋(腱)が柔らかくなるのか、病院でリハビリした時よりも、柔らかくできるような気がする。でも、手首が痛い。

風呂から出て、まだ温まっているうちに、指を外に向けて手のひらを置いて、肘を伸ばして手首を曲げるリハビリを行う。痛みに耐えて頑張る。

コメント