【右手首を骨折してから現在に至る日常生活 第5弾】
5ヶ月以上経った現在も、鮮明に思い浮かぶことができる、2021年12月26日の日曜日に右手首を骨折してからの経緯、第5弾は、2022年の年が明けて正月三が日が過ぎてからのことです。
第1弾(右手首を骨折した経緯と救急外来へ掛かる)はこちら
第2弾(改めて整形外科を受診・診察結果)はこちら
第3弾(初めての大手術)はこちら
第4弾(2021年年末~2022年年始)はこちら
新年が明けても、昨年末に右手首を骨折してしまったせいで、心穏やかに新年を過ごす、と言う訳に行かず、右手首を手術した後は、腫れが出るためギプスで固められないないまま、不安だらけで正月を過ごし、早くも世間は仕事始めの頃……。
2022年1月6日 年明けて初めての診察
1月4日から妻は仕事。
私の会社は1月6日が仕事始め。
だが、私は右手首の骨折のため、診察とリハビリがあり1月6日、7日を含め1月11日の成人の日まで休み。
手術後の右手首の縫合箇所と骨折の痛みは、ほぼなくなり、1月2日から痛み止めの薬を飲むことなく過ごしていました。
だが、手術後の右手首は、まだ添え木だけでギプスをしていないので、右腕がどこかに当たったり、転倒してしまうことが怖く、自然と行動が制限されて、窮屈な感じの苦痛が続く。
それでも、1月4日から仕事に行っている妻に申し訳なく、家事手伝いをぼちぼち始める。
風呂掃除、トイレ掃除、部屋の掃除等、当然ながら利き腕の右手は使えないので、全て左手だけで行う。いつもの倍以上の時間が掛かり、利き腕でない左手も疲れてだるくなり、かなりのストレス。
一番困ったのが、風呂掃除とトイレ掃除の時の濯いだ雑巾絞り。
右手が使えないので、浴槽の縁に雑巾の片方を足で踏み、左手で絞る方法でやっていましたが、雑巾を何回もねじらなければならないので、非常にもどかしい。(笑)
また、朝晩の飼い犬の散歩にも行けず、飼い犬も妻と長女の休日にしか散歩に連れて行ってもらえず、可哀想でした。
そんな中、1月6日の日は、年明け初めての診察。
まだ車の運転ができないので、妻の運転で病院へ。
受付を済ませて待合室で少し待ってから診察。
手術後の年末年始の過ごした様子を聞かれ、“痛みもあまりなくて問題ありませんでした”、と答える。
その後、手術後の骨の状態を確認すべく、レントゲン撮影へ。
撮影から待合室へ戻って再び診察。
先生がレントゲンの写真を見ながら、「ずれもなく、問題ないですね。それでは今日はこれからギプスをしましょう。」と言われ、処置室にてギプスをする処置を受ける。
包帯と添え木を取るが、手術痕はガーゼが当ててあり見えず。
ギプスは担当医の先生が紙粘土の様なものを手首から肘の方に向けて前腕の半分ほどのところまで伸ばして、その後、固まるのを待つように擦っていました。
今のギプスは凄い。
ギプスといえば、ひと昔前は石膏粉末を固めるもので完全に硬化するまで時間が掛かっていましたが、近年はよりスピーディーな処置と強度が得られることから水硬性樹脂を含んだガラス繊維(グラスファイバー)製が主流なんだそう。費用が高いのがデメリットですが……。
因みに、骨折した日に応急処置してこの日まで当てていた添え木もこのガラス繊維製でした。
やはり添え木を当てている状態よりも、ギプスで固められた方が安心できる。
また、心なしか右手を動かした時の痛みが、添え木の時よりも少なく感じる。
手術後の骨も問題ないようで、ギプスで固めてもらって安心して帰路に就く。
今後は一週間に一度、診察の予定。
2022年1月11日 骨折してから初出社
昨年12月26日に右手首を骨折してから年末年始の休みを挟み、診察のための休みを含んで16日振りの出社。
会社の上長には当然ながら状況を報告してあり、社員の方々は恐らく私の状況を知っているであろうが、皆に会うのが恥ずかしかった。
私の仕事は主にデスクワークでパソコンを使用するのだが、右手でマウスが使えない……。そのため、左手でマウスをぎこちなく操作。やりにくい。
キーボードでの入力も、右手のギプスが邪魔で、右手では思う様に入力出来ず、左手だけでぎこちなく入力。
ストレスが溜まりっ放しながらも、何とか1日を乗り切りました。
いつもより、数倍疲れました。
これから会社へは自分で運転ができるまで、朝は妻の都合が良ければ車で送ってもらい、都合が悪ければ電車。帰りはわざわざ迎えに来てもらうのは悪いので電車で妻の勤め先の最寄りの駅で下車して、駅まで迎えに来てもらうパターンとなる。
自分で運転できないと不便。
一部とは言え、数十年振りの電車通勤。腕をギプスした状態で電車通勤するのも恥ずかしいが、仕方なし。
2022年1月13日 1月6日から一週間後の診察
年明けて1月6日から一週間後の診察。
まだまだ、自分で車の運転はできないので、妻に病院まで送ってもらう。
そんなに早く骨はくっつかないだろうけど、骨がずれる可能性があり、それを主治医の先生が確認すべく、レントゲンを撮る。
レントゲンを撮ると医療費が嵩むので我が家の財務省は痛い。
CTを撮ると尚更高く付きます。
レントゲンを撮ってから待合室で待ち、呼ばれて診察室へ。
先程撮ったレントゲンの写真を見ながら診察。
レントゲンの写真には、ギプスも薄っすらと写っているが、結構鮮明に見える。
主治医の先生曰く、「骨のズレとかも無くて良い状態ですね。」との診察。
異常があったら困るが、この言葉を聞いて一安心。
2022年1月20日 年明けて3回目の診察
一週間に一度、3回目の診察。
この日も妻に病院まで送ってもらう。
一週間前に主治医の先生から、またレントゲンを撮る指示があり、受け付けを済ませて受け取った受付票にもレントゲン撮影を済ませてから、整形外科の受け付けへ、との指示が記載されていたので、レントゲン撮影へ。
一週間前に確か“CTも撮る”と言ってたような気がするが、受付票には記載されていなかったので、そのまま整形外科の受け付けへ。
ところが、整形外科の待合室で待っていると、看護師さんに呼ばれ、やはり、“CTを撮りに行ってください”とのこと。
主治医の先生の予約ミスか?
ということで、CTの撮影へ。
CTの撮影は時間が掛かる。医療費も掛かる。
今日は、レントゲンも撮っているし、“こりゃ、また費用が掛かるなぁ”、と我が家の財務省の心配。
病気になったり、事故に巻き込まれて怪我をする等は仕方ないとしても、自発的な行為で大きな怪我(骨折)をするものではない、ということを痛感しました。
CTの画像が先生の手元に届くまでに時間が掛かったのか、この日は診察まで結構待たされました。
ようやく呼ばれて診察室へ。
先ずは、この日に撮ったレントゲンの写真と先週撮ったレントゲンの写真を並べて見比べて診察。
何気に先生が首を傾げる。何か異常でもあったのかと、心配になる。
開口一番に「尺骨のところがズレているかなぁ。」とのこと。
判りにくいのでCTの画像を見ましょう、ということでCTの画像が表示される。
CTの画像を見て、先生曰く、「大丈夫でしょう。」との診断。
ドキドキだったが、一安心。
そして、「骨は完全にくっついているわけではありませんが、あまり長くギプスをしていると、指の動きや腕の動きにも影響があるので、来週にはギプスを取りましょう。」とのこと。
まだ骨が完全にくっついていないのに、ギプスを取るのには不安があるが、先生がそう言うならば仕方ない。
確かに、腕の筋肉も落ち、指も思う様に動かせず、指の動きが硬くなって来ている感じがする。
それにギプスをして2週間も経つと、腕の筋肉の衰えと同時に、段々とギプスが重く感じて来て、ギプスが鬱陶しく感じる。
特に夜、寝る時。冬なので羽毛布団と毛布の二枚重ねで寝ていて、余計に重たく感じていた。
起きている時でも、腕の筋肉が落ちているので、腕をちょっと持ち上げようにも、だる重く感じていた。
ギプスを付けた時は、あんなに安心感があったのに、こうも鬱陶しくなって来るとは……。(笑)
2022年1月27日 晴れてギプスが取れる
段々とギプスを重く感じて来て、ギプスが鬱陶しく感じていたこの頃。
このギプスが取れる日の2、3日前は、ギプスの鬱陶しさに我慢できる限界が近づいて来ていて、もう夜も眠れないくらいでした。
このギプスの鬱陶しさは言葉では、なかなか言い表せませんが、何と言いますか、狭いところに閉じ込まれて、閉所恐怖症になる感じですかね。
もう本当に気が狂いそうになるくらいでしたが、“あともう少し、あともう少し”と自分に言い聞かせて、この2、3日を耐え忍びました。
この日は、診察前のレントゲン撮影はなく、とりあえず診察。
診察室に呼ばれて、先生から「変わりはないですか?」と確認の言葉。
やっとギプスが取れる、という嬉しさから「はい!」と朗らかに答える。
すると先生が「じゃぁ、今日はギプスを取りましょう。」と一言。
“やったー、やっと解放される!”、とこの2、3日を耐えた私は喜び一入。
「また呼ぶまで待合室で待っていてください。」と言われ、待合室で待つ。
暫くして看護師さんに呼ばれ、ギプスを取るべく、処置室へ案内される。
椅子に座って待つと、看護師さんが何かしらの工具箱の様な物を持って来て中身を取り出す。
それはギプスを取るためにギプスを切断する、電動丸のこを小さくしたもの。
電動丸のこほど歯は大きく鋭くなく、細かい歯が付いたもの。
だけど、ギプスを切断する時に、皮膚まで到達して切り裂かれるのではないかと、一瞬恐怖を覚える。(笑) 百戦錬磨の看護師さんを信じるしかない。
右手を差し出し、看護師さんに委ねる。
看護師さんは電源コードをコンセントに差し込み、スイッチオン。
“キュー”と軽やかな音が出て、看護師さんは歯をギプスに当てる。
もう怖くて直視できない感じだったが、ギプスを切るところは、ちゃんと見ていました。(笑)
でも看護師さんが工具を動かす度に、“怖い、怖い”と心の中で戦いていました。(汗)
看護師さんは、前腕の部分は良いが、手の甲と掌は切りにくそうでした。
が、流石に手慣れたもので、あっという間にギプスは二分割されて切り取られました。
ギプスが取られ、やっと日の目を見た右手首の部分が露わに。
見ると指や少し見える甲は、肌がボロボロ。鱗状で気持ち悪かったです。
そして、指の第二関節から手首の少し上までパンパンに腫れていました。
暫くして今度は主治医の先生が来て、手術痕に当ててあるガーゼを取りました。
ガーゼを取った右手首の手術痕の周りは手術時に出血した血が、カピカピに乾いていました。
その乾いた血をアルコールの染み込んだガーゼで拭き落としながら手術痕も消毒。
そして、先生は「では、抜糸しますね。」と言い、医療用ハサミ?(工具のニッパーみたいでした)で、糸をプチッ、プチッと切りながら抜糸して頂きました。
手術痕は掌の3分の1(親指の付け根)辺りから手首方向へ10cmほどあり、20針分くらい縫ってありました。
手術痕は、大きな血管や腱を避けるため、ちょっとジグザグしています。
抜糸も初めての経験。痛くないだろうか、と不安でしたが、糸を肌からピンセットで抜く時にチクッとするだけで、そんなに大した痛みでなくて一安心。
ギプスを取って抜糸まで終わり、先生が「じゃぁ、この状態でレントゲンを撮りましょう。」ということでレントゲン撮影に行きました。
レントゲン撮影から戻って来て、待合室で暫く待ってから、診察室へ呼ばれてレントゲン写真を見ながら先生の説明を受ける。
レントゲン写真を見ても素人には全く分からないが、”経過は概ね良い”との診察で、一安心。
それから先生が「今後はリハビリをやって行かないとダメなので、これからリハビリ科へ行って、説明を受けてリハビリを進めて行ってください。」ということで、リハビリ科へ行き、リハビリの担当となる理学療法士さんと、今まで撮ったレントゲン写真やCTの画像を見ながら“今後、どのようなリハビリを行っていくのか”、などの説明を受け、早速来週から週1でリハビリを行うことになりました。
やっとギプスから解放され、右腕は軽くなったが、指が硬く強張って思う様に動かない。
“ギプスをしている間は、なるべく指を動かす様に。”と言われて、動かしていたのだが、動くのは恐らく指先だけなので、各指の腱(手を広げた時に甲に見える筋)がかなり強張っている感じ。
そして、上腕の筋肉はもとより、前腕の筋肉もかなり落ちていて、握力も全くなくて力が入らず、物を掴んだり握ったりするのに一苦労。
約3週間ギプスしていただけで、こんな状態になってしまうとは……。ショックでした。
指は動かせていたので、ちょっとリハビリすれば大丈夫だろう、と高を括っていたら大間違い。
理学療法士さんから「暖かくなるころ(4月から5月)までには、何とか右手が普通に使えるようになるまで、頑張りましょう。」との言葉を聞いて、“エーッ!、そんなに掛かるんだぁ”と、またショックを受けました。
ようやくギプスの取れた右手首。手首を動かすのは、無理をしなければ大丈夫、と主治医の先生と理学療法士さんにも言われたが、怖いのが先立ち、思い切って動かせない。
手首自体に痛みはないのだが、手首を捻ったりすると、尺骨(足でいうと踝みたいなところ)が痛い。
それ以前に、指の第二関節から手首の少し上までパンパンに腫れているため、手首は曲がらない、曲げられない状態。(笑)
この腫れが引かない限り、指も手首も思う様に動かせないなぁ、と感じる。
でも、鬱陶しく感じて来たギプスがようやく取れたことが、せめてもの救い。
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