右手首骨折(橈骨遠位端骨折)と現在に至る日常生活3

【右手首を骨折してから現在に至る日常生活 第3弾】

5ヶ月以上経った現在も、鮮明に思い浮かぶことができる、2021年12月26日の日曜日に右手首を骨折してからの経緯、第3弾は、右手首の手術した日のことです。

第1弾(右手首を骨折した経緯と救急外来へ掛かる)はこちら
第2弾(改めて整形外科を受診・診察結果)はこちら

右手首を骨折した日が日曜日で、緊急外来の当番医の先生が専門の整形外科の先生ではなかったため、翌日の月曜日に改めて整形外科を受診した結果、手術が必要、との診断で急遽手術をすることになりました。

私自身の初めての大きな手術。
不安の中、手術の様子、結果は?

2021年12月28日 骨折した右手首の手術の日の朝

初めて手術するという不安の中、昨夜は割とすんなりと眠れて目覚める。

手術前は朝食、昼食は食べない様に、という指示があったため、朝食はなし。

自分で車の運転ができないので、9時前に妻に病院へ送ってもらい、一緒に入院のためのカンファレンスを受ける。
その後、妻は仕事へ行くためここで別れ、看護師さんに案内されて、外科入院病棟の部屋へ案内される。
四人部屋で3つのベッドは埋まっており、それぞれカーテンがひかれていたので、その時はどんな方達なのか、全然分からず。

2021年12月28日 入院病室にて & PCR検査

病室にて入院着に着替え、手術前で朝食と昼食が摂れないため、栄養剤の点滴を受ける。

その後、新型コロナウイルスのPCR検査を受けるため、点滴装置と一緒に検査室へ案内されて、そこで二人の看護師さんにPCR検査の方法の説明を受ける。

説明を受けた後、看護師さん達は厳重に、防護服みたいなものを纏う。
大変だぁ。

検査方法の説明では、「マスクを鼻だけ出す様に下ろして、鼻の穴に綿棒を奥まで入れてグリグリするので、痛いですけど我慢してね。」と言われました。

いざ、検査する時に看護師さんが「それではマスクを下ろして鼻だけ出してください。」と言われたものの、勢い余って顎までマスクを下げてしまいました。
そしたら看護師さんに強い口調で「アーッ! 鼻だけ、鼻だけ出して!」と言われ、半ば怒られた感じになってしまいました。
慌ててマスクを戻し、笑って誤魔化すしかなかったのですが、如何に医療関係の方々が新型コロナウイルスに対して慎重になられているのかが、医療現場で身に染みて分かりましたました。
本当にお疲れ様です。

そして綿棒を鼻の穴の奥まで入れられてグリグリされる。確かに痛い。
でも手首の痛みに比べたら、どうってことない。
1分も掛からず、PCR検査は終了。
また点滴装置を引き摺りながら病室へ戻る。

2021年12月28日 手術までの時間があり、暇な時間を過ごす

この後、手術まで何もすることがないので、ベッドに横たわる。
点滴の管が腕に刺さっているので、寝返り等思う様に動けず、イライラ。
だから入院するのはイヤだ、と思う。
寝ようと思っても手術のことが気になり、眠ることができず、ベッドの上でボーッとして過ごす。

しばらくして、整形外科の担当の先生が病室に来て、挨拶を交わす。
眠っていなくて良かった。
先生曰く、「手術は予定通り、13時からです。」と、そして「昨日撮ったCTの画像を見て、他の整形外科の先生と相談したところ、プレートで骨を固定する手術になりそうです。」との言葉。
そして最後に「手術は時間が掛かるかも知れません。」と一言。
更に不安が襲う。

昼の12時近くになり、同室の方々に昼食が配膳され、食べ始める。
昼食の匂いを嗅いだら空腹感を覚えるが、当然ながら何も口にすることはできないので耐える。
確か水分補給もダメだった、と記憶。
看護師さんが来て、熱を計り、聴診器を当てて、手術前の身体の状態をチェックされる。
不安を感じる以外は、体調は概ね良好。

2021年12月28日 いよいよ手術室へ

13時少し前に看護師さんが迎えに来る。
点滴装置を持ちながら車椅子に乗せてもらい、いざ手術室へ。
手術室が近くなって来るに連れ、鼓動が高まる。

手術室に入って直ぐの受付の様な所で、本人確認のために名前を聞かれる。
ちゃんと答えて、いよいよ手術室へ。

整形外科の担当の先生ともう一人の先生(恐らく手術助手の先生?)と二人の女性の助手の方に迎えられる。
自己紹介して頂いたが、緊張のためか、名前に記憶がない。
初めて入る手術室は、ヒンヤリとしていて、様々な機械や設備があり、何故か感動を覚える。

手術室に入ったら、覚悟を決めたのか、不安感は無くなっていた。

2021年12月28日 いよいよ手術台へ

車椅子から立って、手術台に上がり、仰向けに。

先生や助手の方々が手術の準備を始める。
顔の横にカーテンの様な仕切りが置かれて、もう何をされているのかは分からなくなる。
見えないということは、状況が分からず、ますます不安を煽られる。

右腕がヒンヤリとしたのは、恐らく右腕全体をアルコール消毒されたのであろう。
「では、麻酔を打ちます。」との声が掛かり、右腕の脇辺りがチクッとした。

2021年12月28日 いよいよ手術開始?

手術室に時計はあったかもしれないが、見える範囲になかったので、どれくらい経って麻酔が効いて来たのか分からないが、気付いたらいつの間にか手術が始まっていました。
麻酔が効いて、当然痛み等の感覚はないのだが、腕を引っ張られている感覚はありました。

まな板の上の鯉の状態で、何もすることがなく退屈で、目をつむっていたらいつの間にか眠っていました。
どのくらい眠っていたのか分からないが、目が覚めてふっと左上を見ると、モニターがあり、そこに手術中の右腕のエコー画像が映っていました。
モノクロで腕の形と器具や骨を繋ぐプレート等が映り、自分でなくまるで他人の映像を見ているかの様に冷静に見ることができました。

2021年12月28日 手術中、突然の尿意

それからは退屈せず、エコー画像を見ながら過ごしていましたが、突然尿意を催す。

後から聞いた話では、長い手術になる場合、手術中に排尿できるような処置を前もって用意してくれるみたいだが、私の場合は短時間で済むと思ったのか、そのような処置の用意はありませんでした。

後どれくらいで手術が終わるのかも分からないし、看護師さんに声を掛けようにも、女性の方なので恥ずかしくて何も言えず、時間だけが過ぎて行きました。

たまに看護師さんが「大丈夫ですか?」と声を掛けてくれるものの、恥ずかしくて結局言い出せず。

そしたら、暫くして看護師さんの「もうすぐ終わりますね。」との優しい声。
“あぁ、良かった! もう少しなら我慢できる。”と思ったものの、この“もうすぐ”がやけに長く感じる。
“ヤバイ! もうダメかも!”と思った時、「終わりましたよ。」と先生の声。

2021年12月28日 手術が終わる

顔の横にあったカーテンの様な仕切りが取り除かれ、包帯でグルグル巻きにされた右腕が見えました。
まだ麻酔が効いていて感覚が全くなし。

手術台が下げられ、車椅子に移動。
このまま病室へ行くかと思いきや、手術後の右手首のレントゲンかエコーのスクショ画像を見ながら、“こう言った手術をしました”、との説明を先生から受ける。

が、尿意を我慢できる限界が近づいて来ており、先生の説明は上の空。
骨を繋いだプレートが映るレントゲンかエコーのスクショ画像を目に焼き付けるだけで精一杯。

手術後の手の甲のレントゲン写真。
プレートで接合されているのが判ります。
手術後の右手首横から撮ったレントゲン写真。
プレートがビス?で留められているのが判ります。(痛)

2021年12月28日 入院病室へ移動

押し寄せる尿意に何とか耐えて、看護師さんに連れられて車椅子で病室へ。
すぐにでもトイレに行きたいのだが、またここで看護師さんから今後の入院について一通りの説明。
「ちょっと後でまた来ます。」と看護師さんが退室。
もう、速攻で点滴装置を引き摺りながらトイレに駆け込みました。(笑)

病室へ戻り、しばらくすると先程の看護師さんが来て、検温や血圧を計り、痛み止めの薬を渡され、直ぐにその場で服薬、そして抗生物質の点滴を追加。

その後、整形外科の担当医の先生が来て、術後の説明を受けました。
やはり骨の具合が酷くて、手術の時間が掛かったとのこと。

手術の準備や麻酔が効くまでの時間も含め、3時間半程掛かりました。
ご親切に、コロナ禍で病院へ来ることができない妻へも“無事に手術が終わりました”、と連絡してくださった、とのこと。

“術後は、右腕の肘から下は恐らく腫れるので、ギプスはせずに添え木で仮に固定して、年明けの診察の時にギプスをします”、とのこと。

そして手術した右腕は点滴と一緒に点滴装置に吊るされました。
ベッドの上では身動きがしづらく、ツライ。

2021年12月28日 初めての入院の食事

18時より夕食が配膳され、この日初めての食事。

病院の調理師さん、栄養士さんには失礼だが、一般的に公立病院の食事は美味しくない、との噂。
でも、初めて食べる病院の食事、空腹なこともあり美味しくいただきました。
ただ、少し量が物足りない……。本来は家でもこのくらいの量であれば、健康的で太らないんだろうな。
調理師さん、栄養士さんに感謝。

食事後、麻酔が切れてきたのか、右腕に感覚が少し蘇る。
でも、痛み止めの薬を飲んだお蔭か、痛みはない。

20時少し前、病院の売店が開いているうちに、飲み物を買いに行く。
売店で物色しているうちに、アンパンとプリンを見てしまい、まだお腹が空いているせいもあって、迷わずミネラルウオーターと一緒に購入。

病室に戻り、少し眠くなりベッドで横になるも、点滴や腕を吊るされているせいもあってか、なかなか眠れない。
体を起こして、持参したタブレットでゲームを始めるがあまり集中出来ず断念。
消灯前の検温、血圧を計る。この時、熱が38℃ちょっとありました。けれど体の調子は悪くないので、そのまま様子見。
看護師さんが退室して直ぐ、先程売店で買ってきたアンパンとプリンを食べる。

2021年12月28日 初めての入院、そして初めての夜

消灯時間は21時だと思っていたが、電灯は消えない。22時になっても消えない。
ベッドで眠ろうと思っても明るくてなかなか寝付けない。

右腕はかなり感覚が蘇って来て、手術の傷口がちょっとズキズキと痛み出す。
が、我慢できないほどの痛みでない。

先生と看護師さんから、“痛みが酷くなったら痛み止めを飲んでいいよ”と言われたが、大丈夫でした。

病室はエアコンが効いて少し暑いくらい。

点滴を入れたせいか、トイレが近い。
手術してから記憶では5回以上はトイレに行っている。

抗生剤の点滴は終わったものの腕は吊るされたままで、暑いのもあるし、トイレが近いのもあって、消灯してもなかなか寝付けず。

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